産業としてみる自動車
自動車産業は果たして、どれくらいの規模なのか??
自動車産業は車の販売・整備・運送はもちろんのこと、その製造過程でも莫大な関連産業をもっています。
日本自動車工業会によると、約550万人もの人が、自動車関連産業に従事しているそうです。
日本の全就業人口が6,351万人ですから、全体の約1割を占めていることになります。
本当に幅広いですよね、ちなみに上場企業の売上高ランキングも自動車メーカーがTOP3を総なめしています。
1位 トヨタ自動車 約272兆円
2位 本田技研工業 約133兆円
3位 日産自動車 約114兆円
4位 NTT 約111兆円
5位 JXHD 約109兆円
あのNTTも自動車メーカーには売上高では負けているんですよね。
その中でもやはりトヨタは断トツですね。2位と2倍以上の差です。
後日、生産台数・販売台数の記事も書きますが、他の日系自動車メーカーを突き放す数値を叩き出しています。ww
そんな売上高をもつ自動車メーカーが頂点にたち、その下にデンソーやジェイテクト、ブリジストン、ヤマハ、ジヤトコなどのTier1と呼ばれる一次下請けがあり、どんどん下っていきます。
少し前からエアバッグで騒がれているタカタも含まれますね。
また、自動車部品を作るメーカー以外でも、加工するための機械を製造するメーカー、物流会社、保険会社など、様々な業界につながっていきます。
ちなみに、2013年の自動車製造業の製造品出荷額は約52兆円でしたが、全製造業のうち、約18%を占め、さらに絞って機械工業でみると、約41%を占める割合です。
人口・製品の出荷額の2つの観点からみても、日本に多大な影響を与えていることがわかります。
また、世界的にみても、自動車産業はその国の国力を計るひとつの基準としてチェックされています。
とはいえ、日本国内でみると、少子化で人口減少が叫ばれており、自動車の販売台数の伸びはあまり期待できないのが現状です。
北米や中国、東南アジアなど、海外で稼ぎを増やしていかなければ生きていけない時代です。
各自動車メーカーでどの地域に強い、という個性で戦っていますが、これからはどうなっていくでしょうか。